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業績管理

伝統的な財務会計、管理会計をベースとした業績管理システム基盤。それは各企業の情報インフラの核であり、自社の財務および業績の向上、戦略的な意思決定やアクションの実行にはなくてはならないシステムです。その基盤で日本企業が直面している課題、そしてその解決策をご説明します。

業績管理情報の位置づけ

業績管理情報は、企業内外の関係者にとってビジネスパフォーマンスを把握するコア情報です。業績管理で使用される情報は大きく、開示系、財務系、管理系、業務系と四分割されます。(図1) ビジネス活動の日々のデータがエクゼクティブサマリー、さらにマーケットへの開示情報へと繋がっていくイメージです。
開示系は、主に投資家が企業の業績状況を判断するときに使う情報の数々を示し、財務系は、いわゆる財務諸表に現れた制度会計情報です。管理系は、企業内で利用される管理会計情報を示し、業務系は、企業の日々の活動により発生するビジネスデータそのものを示しています。管理会計という言葉は日本においては会計情報だけにとどまらず、非会計情報も含んで使われることもありますが、ここでは仕訳される前のデータを業務取引明細データと呼び、会計情報と分けて考えます。そして図1全体を業績管理として捉えています。

 

連結、測定、可視化、そして CFO、CIO に必要な視点

業績管理情報のそれぞれの要素を、自由に測定・可視化できることが財務統制強化の基本です。世界規模でビジネス展開する日本企業にとって、各事業領域を連結ベースで測定・可視化できているか。そしてその裏づけとなるビジネスセグメント別の測定・可視化が同様にできているかが重要な点です。個別をおさえて、全体を知る。そのためには、財務情報と非財務情報とのシームレスな連携の上でシステムが構築できていることが必要となります。

CFO、CIO の視点から見た場合、自身の管轄の情報が、他部門管轄の情報と矛盾なく整合性がとれている状態の実現です。

 

情報の連携こそが目指すべきソリューション

膨大な明細情報を組織的に連携し、自由に測定・可視化できる仕組みとして、全社統合情報基盤「エンタープライズ・データウェアハウス」(EDW)の方法論をテラデータが採用する理由はここにあります。EDW は、日々のビジネス活動から発生する明細データを取り込むことを可能にし、そのビジネスデータを会計データに変え、エクゼクティブサマリーの作成、投資家およびマーケットへの情報を組織的に作り出し、さらに時系列で長期スパンの分析を可能にします。リアルタイムにサマリ度の高い情報から、それを構成する明細データへとドリルダウンすることも可能にします。

 

IFRS(国際会計基準)対応に考えるべき視点

日本企業にとって新たな課題の IFRS。IFRS を単なる新しい会計基準という視点からだけでなく、企業の業績管理品質の向上という視点から業績管理のあるべき姿を考察することも有効です。IFRS の重要なポイントに絞りながらテラデータの EDW が IFRS導入に向けた日本企業に大きく貢献するかご説明します。

以下課題はすべて、図1内の 4つのカテゴリー(開示系、財務系、管理系、業務系)それぞれが、相互に関り合っています。

ルールベースとプリンシパルベース:
ルールベースの会計基準に慣れ親しんだ日本企業が、プリンシパルベースの会計基準に対応していかなくてはならないという点は重要です。そのためには「データ重視」の考え方に立脚する必要があります。「なぜ、そのような仕訳をするのか?」 例えば、なぜ、その装置の償却期間は 5年なのか? データをとってみると 6年目から急に修繕費がアップしてくることが判明しているため。そう言った考え方です。会計データの仕訳基準に、非会計データである取引明細データを分析して出た結果を反映させるという形です。テラデータのEDW はこれを可能にします。

制管一致:
制度会計と管理会計との両領域のデータの一致という側面です。事後報告の財務諸表で「良い成績」をとるためには、管理会計明細データ、および取引明細データにて PDCA を回し、自由にシミュレーションが行えることが必須です。為替や金利の変動が連結ベースの決算に与えるインパクトを迅速に把握するなどは一例です。日々のマネジメント情報のシームレスな積み上げが財務諸表に反映する仕掛けも必要です。またデータとしては、明細であると同時に、広がりのあるデータとなっていなければなりません。例えば、物流費明細から GPSデータへリンケージがとれ、物流効率分析へと広がる。販売データから CRMデータへ、そして顧客ひとりひとりの属性分析へと広がるなど、様々な局面で財務情報を中心として、シームレスな広がりが要求されていく時代です。同じくテラデータのEDW が必要です。

開示情報:
開示については新たな取り組みが必要です。IFRS では、日々のマネジメント情報の積み上げが、結果として財務諸表に反映されていることを要求します。マーケットからの信頼を勝ち取るためには、従来の開示情報よりも圧倒的に多い情報を開示しなければなりません。量だけでなく、質の問題も問われます。それには財務・非財務、あわせて明細レベルのデータの活用が必要となります。透明度の高い、そして精度の高い情報の開示が要求されています。

BSデータの重要性:
包括利益が重要な KPI指標のひとつになってきます。バランス科目の重要性が今まで以上に高まります。「公正価値」は、ある面では企業の外部要因により決定してしまう性格を少なからずもっています。企業独自の努力だけではいかんともしがたい要素を考慮しなくてはなりません。それは、いままでより以上に予測、あるいはシミュレーションの重要性が増してきていること、財務・非財務の明細データを、長期的なスパンでシームレスに分析できることを意味しています。やはりテラデータのEDW が必要です。

配賦の精度:
管理会計システムの精度を高めるための重要な要素に、配賦データの精度向上があります。配賦をいかに合理的にできるか? 社内の誰もが納得する配賦ができるか? それは管理会計担当者の永遠のテーマです。時系列に比較可能で、かつ合理的な配賦基準を追求できるシステムが必要です。財務・非財務の明細データの組織的な統合・連携により可能になります。

IFRS視点での課題を考察してみることで、業績管理の方向性を考えてみました。ビッグデータ時代の到来は、新たなパラダイムシフトを企業に要求していますが、この業績管理システムの重要性は、従来にも増して重要であり続けます。伝統と革新との融合をはかっていかなくてはならないターニングポイントを迎えていると言ってよいのかも知れません。

 

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